「ペットショップで買う」以外に犬を迎える方法7つを解説

日本では、ペットショップで犬を購入することが一般的でしたが、近年はペットショップ以外で犬を迎える方法も広がりつつあります。この記事では、ペットショップ以外から犬を迎える選択肢を紹介していきます。

①ブリーダーからお迎えする

ブリーダーは、犬の繁殖を専門に行っている業者です。ペットショップや卸売り業者を経由せずに直接販売を行うブリーダーも増えています。ブリーダーのもとに出向いて子犬と対面することが前提となり、親犬と生まれた子犬の環境を確認できるのは大きなメリットです。犬種ごとに、最適な育て方のアドバイスを受けることもできます。

②保護団体から譲り受ける

元の飼い主やブリーダーが飼育不可能になった犬を保護し、新しい家族を探すために里親を募集する保護団体から犬を譲り受ける方法もあります。保護団体は、犬の性格と希望者の生活環境を照らし合わせ、各団体の方針のもとに最適な里親を選定します。

悪質な飼育の現場からレスキューした犬の場合、人との生活を楽しめるようになるまで時間をかけて向き合う必要があるため、お留守番時間や家族構成などに条件を設けていることがあります。各団体により対象や方針、費用が大きく異なるため、思いのすれ違いによるトラブルを避ける意味でも、問い合わせ前に情報のチェックが必要です。

③繁殖卒業犬の仲介団体経由で成犬と出会う

ブリーダーのもとで親犬として活躍した後に、年齢などの事情から卒業した犬(ブリード引退犬・卒業犬)をメインに仲介している団体もあります。レスキュー・計画的な譲渡の両方を扱う保護団体もあり、②と厳密な区別はありません。

飼育頭数の制限が段階的に施行され、2024年6月より、1人につき繁殖用の犬は15匹、販売用の犬は20匹という条件になります。規制を守るため、終生飼育から引退後家庭犬として譲渡する方針に変更するブリーダーも増えてきました。家族のライフステージと犬の年齢がマッチする場合、子犬よりも相性がよいケースも考えられます。

④自治体の動物愛護センター

県や市町村といった自治体の動物愛護センターで、他の人が飼育できなくなった犬の里親を募集していることがあります。環境省の資料によると、年々減少傾向ではあるものの、殺処分はまだなくなっていません。犬種やサイズ・年齢を問わず飼育が可能で、犬を救いたいという考えなら、優先したい選択肢です。

環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp)

⑤譲渡会に参加する

飼育環境にある程度ゆとりがあり、実際に会ってみての相性を重視する場合は、保護団体や自治体などが開催する譲渡会に参加する方法があります。

⑥ペットの里親募集サイトを利用する

里親募集サイトを利用することで、犬を引き取ることができます。個人がやむを得ない事情で飼えなくなった場合のほか、保護団体が保護した犬の情報などが多数掲載されています。写真の見た目の可愛さだけで判断せず、ワンコの特性や持病、譲渡条件と自分の環境がマッチしているかどうか、しっかり情報収集しましょう。

⑦SNSで里親募集情報を調べる

近年は、インスタやX(旧ツイッター)などにハッシュタグをつけて情報拡散を行うケースも増えています。ブリーダーや保護団体、個人など様々な投稿があるため、ある程度方針を想定してから検索するとよいでしょう。

番外編 長期で飼わずに預かる・ボランティアに協力する

「自分は60歳以上で、今は元気だけど、20年ほど健康に世話をしきれるか悩ましい」「2年は転勤がないけど、その後は不透明」「収入面で、老犬期や急な病気時に十分な医療費を用意できるか不安」…犬の一生を想像できる人ほど、好きというだけでは飼えないことを知っているはずです。

そんな場合、預かりボランティアやパピーウォーカー、その他ボランティア活動や職業として仕事でお世話を担当する、といった選択肢もあります。犬が大好きだからこそ、状況を冷静に判断して子犬から衝動買いなどせず、ベストな関わり方の選択ができる人の動物愛は、本物です。

家族の一員である犬をお迎えする方法は慎重に検討を

ペットショップから購入する以外にも、掲載したようなさまざまな方法で犬を迎えることができます。どの方法を選ぶ場合も、最期まで一緒に過ごす固い決意のもと、生活環境や経済的なキャパシティに合う犬をお迎えすることが大切です。

また、いずれの方法も、営利目的かつ子犬を扱うペットショップよりは相性が問われる面があり、慎重に検討する必要があります。その分、世界に1匹だけのパートナーと巡り逢えたときの喜びやフィット感は、言葉にできないほどのものです。この記事がきっかけとなって、長く幸せな時間を一緒に過ごせる家族と出会う犬が増えたら…と願っています。

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